JDIが台湾孫会社を売却へ 譲渡額80億円 

鈴木康朗
[PR]

 ジャパンディスプレイ(JDI)は8日、自動車向け中小型液晶パネルを手がける台湾の孫会社カオシュン・オプトエレクトロニクスの全株式を、台湾の電子機器受託製造大手ウィストロンに売却すると発表した。譲渡額は80億円。

 JDIは、ウィストロンにスマホ向け液晶パネルの組み立てなどを委託してきた。今回の孫会社売却で、自動車や産業機器向け液晶パネルの組み立てもウィストロンに委託することで、コスト削減をめざす。9~12月をめどに売却手続きをすませる。

 日立製作所、ソニー、東芝の液晶パネル事業が統合して2012年に生まれたJDIは、14年3月に東証1部に上場した。21年3月期まで7年連続で純損益が赤字となっている。官民ファンドの産業革新機構(現INCJ)が経営を主導したが、19年には一時、債務超過に陥った。昨年10月に白山工場(石川県白山市)を約400億円でシャープに売却するなど、資産売却を進めていた。

 JDIのスコット・キャロン会長は8日の会見で孫会社の売却について、「自社生産を受託製造に切り替えることでコスト競争力を上げる」と話した。(鈴木康朗)