バッハ氏は歓迎なのに…県民には往来自粛要請 広島知事

新型コロナウイルス

大久保貴裕
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 広島県湯崎英彦知事は8日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の広島訪問について「世界に平和を訴える意義がある」として歓迎する意向を示した。県民には東京との往来の「最大限自粛」を要請しており、矛盾と受け取られかねない対応となっている。

 湯崎氏はこの日の記者会見で、12日以降の新型コロナウイルスに関する県独自の感染対策を公表。そのなかで、緊急事態宣言が発令される東京都からの出張・旅行などについては「最大限自粛」とした上で、訪問者を受け入れる県民や事業者に対して「時期の変更やWEBでの代替の検討」を要請した。

 しかし、16日に広島入りを予定するバッハ氏は現在、東京に滞在中だ。さらに政府や大会組織委員会の随行者、メディア関係者らが東京から広島に押し寄せる可能性がある。

 湯崎氏は「(バッハ氏は)必要な防疫措置をしっかりと取り、最小限の随行者で来られる」と説明した上で、16日が国連で採択された「五輪休戦決議」の初日であることに触れ、「平和のシンボリックな日であり、世界に向けて平和を訴える意義がある」との認識を示した。

 これに対し、記者団が「首都圏との往来について誤った印象を県民に与えるのではないか」と指摘したが、湯崎氏は「いろんなリスク、意義がある。それを比較衡量した時に、来て頂く意義はある」と強調した。(大久保貴裕)

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