東京都に4度目の緊急事態宣言が出ることが決まった。飲食店は再び酒が出せなくなり、大阪などまん延防止等重点措置が続く地域でも「原則NG」になるため、居酒屋などからは悲鳴が上がる。戻りつつあった旅行需要にも影響が出かねない。
「居酒屋は酒がないと売り上げが7割落ち、営業にならない。生き地獄だ。人流を抑えるために受け入れるが、非常に大きなダメージを受けている」
居酒屋大手ワタミの渡辺美樹会長は8日、今回の緊急事態宣言について報道陣に語った。
ワタミは宣言の対象地域となった東京都内の「ミライザカ」「鳥メロ」などを、12日から70店規模で休業することを決めた。東京にはワタミの運営店の約4割が集中しており、それだけで4億円の損失が追加で生じる見込みという。
居酒屋「甘太郎」を手がけるコロワイドや「庄や」の大庄は、対応は検討中としている。ただ、他のチェーン店や個人経営店などを含め、前回の宣言時と同様、酒の提供停止を求められた地域では休業せざるを得ない店が多いのは必至だ。
ある居酒屋大手の担当者は「…
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【視点】 4度目の東京都への緊急事態宣言発出では、飲食店の飲酒提供をめぐり、酒類販売業者に協力要請が出される見通しです。政府からの「お願い」の範囲でのことですが、要請される業者からは困惑の声しか出てきませんでした。6月以降、都内では宣言下にも関わら