田中康夫氏「市民がカジノにノー」 横浜市長選に出馬へ

横浜市長選挙

松沢奈々子、武井宏之
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 元長野県知事で作家の田中康夫氏(65)が8日、横浜市内で記者会見し、8月22日投開票の横浜市長選に無所属での立候補を正式に表明した。田中氏は「この街をみなさんと一緒に変えることが、閉塞(へいそく)感のある日本を変えることになると信じている」と訴えた。

 田中氏は、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に反対の立場で、「人口が減少するからとか、財政が赤字だからカジノだというなら、全国の自治体は全部、カジノをつくらなければいけない話になる」と指摘。「世論調査で常に過半数を大きく上回る方々がノーと言っている。横浜にカジノ・IRは設けないことで市民のコンセンサスは取れている」と主張した。

 田中氏は2015年からFMヨコハマでラジオ番組を担当。市民らと交流するなかで、多くの人が移り住みたいと願う横浜と、現状の横浜との落差を感じたことが立候補のきっかけだったと明かした。

 具体的な政策としては、15年に返還された米軍上瀬谷通信施設跡地(瀬谷、旭区)に「医療・救急・消防・保健の拠点」を設けることや、「隠れ待機児童」とも呼ばれる「保留児童」の解消、地域の実情を知る市議が提案できる予算枠の新設などを掲げた。

 市長選への立候補表明は8人目。田中氏のほか、市議の太田正孝氏(75)、動物愛護団体代表理事の藤村晃子氏(48)、自民党衆院議員で前国家公安委員長小此木八郎氏(56)、水産仲卸会社社長の坪倉良和氏(70)、元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)、元検事で弁護士の郷原信郎氏(66)の6人がIRに反対の立場で、元衆院議員の福田峰之氏(57)だけがIRに賛成の立場。IR誘致を進めてきた現職の林文子氏(75)は市長選への態度を明らかにしていない。(松沢奈々子、武井宏之

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