「公務の公正失墜」 秋元議員に懲役5年求刑 IR汚職

川嶋かえ
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業への進出を目指す中国企業側から賄賂を受け取り、贈賄側に偽証させようとしたとして、収賄と組織犯罪処罰法違反(証人買収)の罪に問われた衆院議員・秋元司被告(49)の論告求刑公判が8日、東京地裁であった。検察側は「公務の公正や社会の信頼を失墜させ、犯罪に犯罪を重ねた」とし、懲役5年、追徴金約760万円を求刑した。

秋元議員は「一貫して主体的に犯行に及んだ」

 収賄罪の共犯に問われた元政策秘書の豊嶋晃弘被告(42)には懲役2年を求刑した。弁護側の最終弁論は20日、判決は9月7日に予定されている。

 検察側は論告で、現金や旅費計約760万円の賄賂提供を認めた贈賄側の証言を、メモなど客観証拠との符合をふまえ「極めて信用性が高い」と指摘。贈賄側が現金を着服したなどとする秋元議員側の無罪主張は「贈賄側をおとしめ、全ての責任を転嫁している」と述べた。そのうえで「賄賂を躊躇(ちゅうちょ)せずに受け取り、終始一貫して主体的に犯行に及んだ」と主張した。

 証人買収事件については「首謀者として犯行を主導し、司法の機能を妨害した」と批判。実行役の判断で贈賄側に接触したとの秋元議員側の訴えは「荒唐無稽で支離滅裂だ」とした。(川嶋かえ)