無観客でも「リスクはゼロにならない」 都医師会の警告

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姫野直行
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 東京五輪は首都圏では無観客で開かれる方針が決まった。大会中の医療を支える東京都医師会の新井悟理事(東京五輪パラリンピック担当)は8日、開会2週間前まで観客の有無が決まらなかった状況に、「我々は振り回されている」と政府や組織委員会の対応を批判した。

 都医師会は、観客が会場に向かう「ラストマイル」の救護など、広く五輪の医療を支えることを求められている。

「我々は振り回されている」

 この日、東京都に4度目の緊急事態宣言が出ることが決まり、無観客という方向性が示されたことについては、「医療への負荷が軽減されることは好ましい」と評価した。

 「感染状況から考えれば、観客は入れない方がいいということに、誰も反対しないと思う。組織委が観客を入れたかったのは、お金なのか、アスリートの心理面を考えてのことなのか、納得する理由を聞きたい」

 東京都医師会は6月18日付で、組織委の橋本聖子会長や丸川珠代・五輪相、東京都小池百合子知事らに宛て、感染状況次第では無観客開催や大会中止を検討することを求める意見書を提出していた。大会開催による感染拡大や通常医療の圧迫を避けることを開催の必須条件としている。

 無観客になれば、「安全・安心」と言えるのか。

 新井理事は、「リスクはゼロにならない」と指摘する。日本人選手が活躍すれば、少しでも見たいと会場周辺に人があふれたり、スポーツバーなどで観戦して盛り上がったりして感染が拡大することを不安視する。

 東京都の感染者数が増加を続けていることも懸念材料だ。

 「感染状況は専門家の予想通りになっている。緊急事態宣言の発出は当然と言えば当然で予定通りだ」

感染者が減る要素なし 宣言の効果も疑問視

 人出が増えていることやイン…

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