地下鉄海岸線が開業20周年 赤字は続く

鈴木春香
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 【兵庫】神戸市の市営地下鉄海岸線が、7日で開業から20周年を迎えた。オンラインショップで、記念グッズの鉄道模型を販売している。問題視されてきた赤字体質からは脱却できないままだが、市は「客を増やす努力を続ける」としている。

 海岸線は2001年に開業し、三宮・花時計前―新長田の7・9キロメートルを結ぶ。当初1日当たりの乗客数を8万人と想定し、5年後に13万人に増えると予測していたが、実数は大幅に下回り19年度の5・1万人が最大。昨年度は新型コロナウイルスの影響で通勤客などが減り、4万人台に落ち込んだという。

 経営状況は厳しく、19年度は33億7300万円の赤字。開業当初から一度も黒字化できず、累積赤字は1034億8500万円にのぼる。

 市交通局の担当者によると、近年は沿線で商業施設が開業し新長田合同庁舎もできたことなどで「利用者は少しずつ増えていた」。赤字が続くが「インフラがあるから施設がついてくる。街づくりと連動させ、客を増やす努力を続けたい」と話した。

 市交通局が7日に販売を始めた20周年の記念グッズは、鉄道模型の「神戸市営地下鉄海岸線5000形2両セット」(税込み5千円)。インターネットの「鉄道甲子園オンラインショップ」か「レールクラフト阿波座」で購入できる。(鈴木春香)