「調査する」繰り返す東電所長 柏崎刈羽原発、溶接問題

戸松康雄
[PR]

 【新潟】東京電力柏崎刈羽原発で消火配管工事の不備を指摘する内部申告があった問題で、石井武生所長は8日、「申告内容の真偽を含めて調査中で、適切なタイミングで公表したい」と述べ、具体的な説明を避けた。

 今年3月以降、「6、7号機の消火配管で、ずさんな溶接を行っている」などの匿名の申告が複数あったとされる。石井所長は申告があったことを認め、「情報提供自体は感謝したい」と話したが、詳細については「しっかりと調査する」との言葉を繰り返した。

 柏崎市の桜井雅浩市長は7日の記者会見で「内部通報でしか(問題点の指摘が)出てこないのは、社内の信頼関係がないからだ」と述べ、「タイミングを見計らうのではなく、一気に全部出してもらいたい」と早期公表を求めていた。同日夜の「地域の会」でも、委員から「(再稼働に向けて)無理やり突貫工事を行っているような気がする」との指摘が出た。

 石井所長は8日、テロ対策の不備で原子力規制委員会から4段階のうち最悪の「赤」判定を受けたことから、2006年に取得した品質マネジメントシステムに関する規格「ISO9001」を返納したと発表した。(戸松康雄)