小栗旬、ハリウッド進出は「ほろ苦デビューでしょうね」

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聞き手・小峰健二
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 公開中の映画「ゴジラvsコング」でハリウッドデビューを飾った小栗旬。小学生から夢みた場所だったが、「洗礼を受けた」と苦い表情を浮かべる。そのワケは――。

ハリウッドは「棚からぼた餅」

 ――出演に至ったいきさつは?

 そもそもハリウッド版の「GODZILLA ゴジラ」シリーズということで、製作の米レジェンダリー・ピクチャーズとのリレーションシップをとっている東宝から自分の名前が挙がったと聞いています。

 前作の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019年)で渡辺謙さんが演じた芹沢猪四郎博士が亡くなっていて、新作には日本人が新たに出るということだったらしく、東宝とレジェンダリーが話した結果、自分の名前が出てきたようなんです。

 それでまずオファーをいただいたようですが、自分の今の言語能力では参加できるレベルじゃないので、事務所の社長がお断りしますという流れでいったんはなくなりました。

 ですが、別のプロジェクトでロサンゼルスにたまたま行く機会があり、レジェンダリーから「どうせロスにいるのなら、一度会社に会いに来ないか」と誘われ、行ってみると「ゴジラvsコング」に出ようよというムードの話し合いが始まった。

 監督のアダム・ウィンガードも「一緒にやろう!」と。このときは、芹沢蓮という役ではなく、とある日本人技術者で、言語も日本語でいい、と。そんな流れの話だったので、「それだったら」とある種の安請け合いをしたんですね。それから徐々に話が具体的になり、英語をしゃべるキャラクターにするとなったので、言葉のトレーニングなんかもして……。2年前の3月にオーストラリアに行って撮影をする形になった、というのが経緯ですね。

 ――結果的には、オファーだったということですか

 はい。アダムが、三池(崇史)さんの作品が好きで、見ていたのもあったと聞いています。アダムは最初から、「一緒にやろうよ!」みたいな感じだったので、運が良かったのかな。

 ――ハリウッド作品では、普通はオーディションを受けて、という流れですよね

 ひょんなことから出ることになった。棚からぼた餅みたいな感じです(笑)。

少年の自分に「お前、こんなことが起きたぞ」

 ――映画人にとって、ハリウッドは大きな舞台。喜びも大きかったのでは?

 でも、実はそこまでは感じなかったんです。むしろ、悔しい思いをいっぱいしました。準備が足りていなかったことを痛感する瞬間がたくさんあったので……。

 オーストラリアの撮影から少し間が空いて、去年の1月にリテイク撮影がありました。すると、思っていたキャラからだいぶ変わっていたので、自分の責任だろうなと感じました。これは最初の洗礼を受けたな、と。

インタビューの後半では、小栗さんがハリウッドで感じた日本の現場との違いを語ります。

 ――言語的な問題でしょうか

 ですね、間違いなく。言葉が…

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