13歳から男性として生きるディラン 州の規制に憤る母

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アーカンソー州リトルロック=中井大助
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 米国の各地で、トランスジェンダーを対象とした法規制が進んでいる。権利擁護を求める声の一方で、共和党が掌握する保守的な州で締め付けが目立ち、かつての同性婚と似た政治的対立軸となりつつある。(アーカンソー州リトルロック=中井大助

18歳未満の「性別移行」を禁止

 アーカンソー州グリーンウッドに住むジョアナ・ブラントさん(48)の第1子のディランさん(15)は女性として生まれたが、幼少時から違和感を感じていたという。13歳の時、母親に手紙で伝え、男性として生きるようになった。

 2020年1月には州内の専門医から「性別違和感症候群」と診断を受け、男性ホルモンの投与などを始めた。「落ち込みがちだったディランは自信がつき、幸せそうだった。住んでいるのは保守的で小さな町だが、周囲からのサポートも得られた」とジョアナさんは話す。

 トランスジェンダーの若者を対象とした、こうした医療ケアは「ジェンダー肯定」と呼ばれ、米国では広く行われている。

 だが、ディランさんは間もなく、受けられなくなる可能性がある。共和党が過半数を占める州議会が4月、18歳未満の人について「性別の移行処置」を禁じる法律を可決したためだ。

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