ジャズとクラシックに差はない 挾間美帆「架け橋に」
定塚遼
海外で活躍のジャズ作曲家 公演は人種を含む「色」がテーマ
ジャズとクラシック、その境界にそびえる壁を壊せるか。米国や欧州で活躍を続けるジャズ作曲家・挾間美帆が、指揮・編曲・プロデュースを務めるコンサート「NEO―SYMPHONIC JAZZ」を30日に東京・池袋の東京芸術劇場コンサートホールで開く。クラシック畑で育った挾間ならではの、両ジャンルを融合し、境界線を消していくボーダーレスな試みだ。
小さい頃からクラシックの世界で育ち、国立音楽大学ではクラシックの作曲を学ぶと同時に、ジャズにのめりこんだ。2016年には米ダウンビート誌「未来を担う25人のジャズアーティスト」に選出。現在、デンマークラジオ・ビッグバンドの首席指揮者とオランダの名門メトロポール・オーケストラの常任客演指揮者を務めるなど、海外でもその活動は高い評価を受ける。
今回のテーマは「スプラッシュ・ザ・カラーズ!」。「色を投げつけ、散らばっていくというイメージ」と語り、色にまつわる楽曲を取り上げる。「カラーズ」には、「人種」という意味合いも含む。
米国でジャズをやる黄色人種 先人が歩んだつらい道
黒人の肌の色を表す言葉をタ…