朝3時起きで見た東洋の魔女 パン屋さんの複雑な気持ち

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本間ほのみ、川口敦子
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 東京五輪聖火リレー式典が9日、東京都世田谷区の駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われ、都内での聖火リレーが始まった。同公園は1964年の東京五輪では第2会場となった。それから57年。公園を中心にスポーツを愛する人たちが集う場所になった街の変化を、この地で見守るパン屋がある。(本間ほのみ、川口敦子)

 駒沢オリンピック公園近くの住宅街にある「パオン昭月(しょうげつ)」。1946年創業のパン屋は、地元住民に愛される味を届け続けている。

 「この近くを聖火が通るはずだったんでしょ。楽しみにしていたのに残念ね」。式典前日の8日、店を訪れたなじみの客が、店主の執行(しぎょう)健昭(たけあき)さん(51)にレジで声をかける。客足は途絶えず、カツサンドにメロンパン、シュークリームなど、定番商品が次々に売れていく。

 40年以上、夫婦で店に通うという北沢吉弘さん(75)は、小学生のころの駒沢の景色を覚えている。「砂山のようなものがあって、学校帰りによく遊んでいた」と懐かしむ。64年の東京五輪を機に、道路が広くなり、ビルが建ち始め、街の景色は変わった。「でもこのお店は変わらない雰囲気。行けば『お父さん元気?』って声をかけてくれるし、メニューも変わらないね」。隣で妻の和子さん(65)が笑顔で言った。

 店を営むのは執行さん一家…

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