笠松競馬の騎手ら所得税の申告漏れ 組合が84人を処分

松永佳伸
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 笠松競馬(岐阜県笠松町)を運営する同県地方競馬組合は9日、騎手と調教師、厩務(きゅうむ)員計81人について、昨年までの5年間で業務に関わる所得計約1億1406万円の申告漏れがあったと発表した。追徴税額は約946万円で、修正申告などは済ませたという。

 記者会見した組合管理者の河合孝憲副知事によると、これまでに所得税の申告漏れが発覚した8人のうち、4月に処分を受けていなかった調教師3人を含む計84人を9日付で訓告や文書注意などの処分にした。

 組合の聞き取り調査などによると、修正申告の理由は、競走馬の調教手当(攻め馬手当)や協賛レースの賞金などの収入と、必要経費についてだった。

 修正申告額が最も多かったのは約1800万円で、100万円以上の追徴税額があった6人を訓告処分、100万円未満の73人を文書注意、還付を受けた5人を口頭注意にした。

 処分について、意図的ではなかったが、日常的な帳簿作成漏れがあり、猛省と注意喚起を促すためとした。

 同組合は、元調教師らによる不正馬券購入問題に端を発した競馬法違反や所得申告漏れなどの不適切事案を受け、倫理憲章の制定などによる新たな不適切事案の防止徹底などに努めるとしている。

 1月から中止している笠松競馬のレースの再開に向け、笠松、岐南両町は9日、総務省に対して必要な許可を申請した。再開時期は未定で、河合副知事は「信頼回復を図り、一日も早く再開をめざしたい」と述べた。(松永佳伸)