伊能忠敬、10日開幕 日本地図の偉業、神戸市博で

編集委員・中村俊介
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 江戸時代に初の実測日本地図を完成させた偉業をたどる特別展「伊能忠敬」(神戸市立博物館、朝日新聞社など主催)が10日、同博物館で始まる。忠敬らが全国を旅して作り上げた精密な日本図の幕府上呈200年記念の企画だ。

 忠敬と弟子らによる、あしかけ17年をかけた列島の測量事業は「大日本沿海輿地(よち)全図」に結実し、1821年に江戸城で披露された。大図30軸、中図2軸、小図1軸からなり、各地の測量を記録した「輿地実測録」が付されていた。

 同図の正本は明治時代に皇居の火事で失われ、控えも関東大震災で焼失したが、諸大名に献上された複数の絵図が現存する。同展ではこれらの優品や忠敬らが残した記録、製図道具など約70点から空前の事業を成し遂げた忠敬の足跡を追う。彩色や料紙の素材など最新の分析成果も紹介。

 8月29日まで。一般1400円、大学生700円、高校生以下無料。問い合わせは同博物館(078・391・0035)へ。(編集委員・中村俊介