母へのLINE、つかない既読 熱海の土石流から1週間

有料会員記事

山口啓太 植松敬
【動画】土砂災害があった熱海 捜索活動続く=藤原伸雄撮影
[PR]

 大量の土砂に襲われた住宅の中にいた人はどうなってしまったのか。静岡県熱海市の住宅街に押し寄せた土石流の発生から1週間がたっても、20人の安否は分かっていない。大切な人にもう一度会いたい――。そんな思いで捜索の現場に通い続ける人たちがいる。

 3日午前11時ごろ、田中公一さん(71)は車で自宅を出た。土石流に見舞われた上流に住む知人の様子を確かめるためだった。15分ほどで戻ると、土石流は自宅にも押し寄せ、土砂が室内に入り込んでいた。

 「路子、路子」

 家にいるはずの妻の名前を呼んだが、返事はない。茶の間で充電していた携帯電話を見つけ出すと、そこには妻からの着信履歴が数回残されていた。

 「挟まっている、助けて」…

この記事は有料会員記事です。残り2763文字有料会員になると続きをお読みいただけます。