タイ、コロナ第3波で規制強化 1年ぶり夜間外出制限も

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バンコク=乗京真知
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 タイ保健当局は9日、新型コロナウイルスの感染第3波に見舞われているバンコク首都圏などで、人の移動や経済活動の規制を強めると発表した。規制は12日から14日間で、1日あたり9千人規模に膨らんだ新規感染者の抑え込みを図る。

 保健当局は、今回の規制で住民に対し、昼間に在宅勤務に努めることや、夜間(午後9時~午前4時)に外出しないことを求める。夜間の外出制限は、昨年4~6月の外出禁止令以来、約1年1カ月ぶり。

 経済活動については、ショッピングモールなどが閉鎖される。食品スーパーや銀行、薬局、飲食店の持ち帰り営業は、夜間を除いて認められる。

 タイでは1日あたりの新規感染者が、4月初旬まで2桁台で推移していたが、それ以降は英国などで確認された変異株(アルファ株)やインドで見つかった変異株(デルタ株)の流入で感染が急拡大。都市部の飲食店で店内飲食や酒の提供を禁じるなどしても感染が収まらなかったため、今回さらに厳しい規制に踏み切った。

 9日時点の1日あたりの新規感染者数は9276人に達し、累積感染者数は31万7506人と直近3カ月で約10倍に増えた。

 地元メディアによると、タイのプラユット首相は9日、新型コロナ対策に資金を充てるため、今後3カ月間の給与を受け取らないことを決めたという。

 タイ国内では6月上旬から一般市民向けのワクチン接種が始まったが、ワクチンの調達が遅れている。地元メディアによると、今月9日時点で2回の接種を終えた人の割合は、人口の約4・8%にとどまる。(バンコク=乗京真知

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