「お前は2割2分の打者」 奮起したオリックスの努力家

佐藤祐生
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(9日、プロ野球 オリックスバファローズ8―0福岡ソフトバンクホークス)

 プロ8年目。昨季まで通算6本塁打の捕手が、自身初の2試合連続のアーチを描いた。1点リードの四回2死一塁、オリックスの若月健矢が甘いスライダーをとらえて左中間へ運んだ。

 打率が1割7分台だった6月30日の試合前、中嶋聡監督に打撃指導を受け、「お前は(打率)1割7分の打者じゃないだろ。2割2分の打者だ」と激励された。奮起したのか、30日のロッテ戦で第1号3ランを放ち、このソフトバンク戦の一発で昨季の自己最多3本に並んだ。

 埼玉花咲徳栄高出身の25歳。今季の序盤は3番手捕手という立ち位置だった。腐らず、試合中のブルペンで救援投手の球を受け続け、「コミュニケーションを取っていたのが、いま生きている」。球の回転数や投手の特徴などのデータも頭にたたき込む。

 「一番、大事なのは守備」と言うが、バットでも勝利に大きく貢献。直前の楽天3連戦で2敗1分けと少し重くなった空気を吹き飛ばし、「成長なのか、調子がいいのか。いい感じ」と中嶋監督を喜ばせた。(佐藤祐生)

 オリックスの山本由伸が、前半戦最後と見込まれる登板で自己最多を更新する9勝目を挙げた。ソフトバンクを相手に7回無失点。六回まで毎回走者を出したが、力と技を駆使して要所を締め、自身6連勝とした。この後は、日本代表「侍ジャパン」の中心投手として東京五輪に臨む。「また違う緊張感での登板になる。疲労を取って挑みたい」

 中嶋監督(オ) 直前の楽天3連戦は2敗1分け。「連敗はしたくないし、カードのアタマを(山本)由伸で取れたのは大きい。流れを続けていきたい

 工藤監督(ソ) 「若月くんの本塁打が痛かった、相手先発が山本くんだっただけに。今は本塁打をなるべく避けないと、厳しい状況になってくる」