五輪反対署名に13万人 内田樹さん「開催は支離滅裂」

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片田貴也
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 社会学者の上野千鶴子さんや元外交官の飯村豊さんら学者や作家、ジャーナリストら14人が呼びかけ人となり、東京五輪の開催中止を求めて2日に始めたオンライン署名に、10日現在、13万人近い賛同が寄せられています。

 呼びかけ人の一人、哲学者の内田樹さんは、「濁流にのまれるように五輪に突き進む動きに歯止めをかけなければ」と、その危機感を語ります。

政策は支離滅裂 濁流にのまれる政権

――東京都では緊急事態宣言下での五輪が開催される方向になりました

 やっていることが支離滅裂だと思います。一方では酒を売るな、家から出るな、集まるなと言っておきながら、海外からは次々と選手や関係者がやってきて巨大イベントを開く。もう政策の整合性を取る余裕がなくなっているように見えます。

 政権維持を目的とするなら、早い段階で五輪中止を決定して、全力を新型コロナウイルス感染対策に向けた方がよかった。その方が、民意を得る上でははるかに効果的だったはずです。自己利益をはかるならそうすべきだとわかっていながら、そうできなかった。

 五輪開催で利益を得るというのは、一握りの人たちしかいません。それなのに、日本全体がまるで濁流にのまれるように、緊急事態宣言下の五輪開催に流されている。誰かが「待った」をかけなければいけません。

――濁流に流されるのはなぜでしょう

 官邸に、国内外の状況を見て…

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