白鵬7連勝 支える弟弟子の「進退かける場所」への思い

小俣勇貴
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 大相撲名古屋場所(愛知・ドルフィンズアリーナ)は7日目の10日、白鵬が無傷の7連勝。首位を走る横綱を支えながら、奮闘する弟弟子がいる。石浦だ。

 この日で幕内出場300回。石浦には取組前、スイッチが入る瞬間がある。兄弟子・白鵬の横綱土俵入りだ。今場所は露払い。近くで横綱の力強さを感じ、気持ちを高めてきた。

 ただ、初日は少し勝手が違った。宮城野部屋に誘ってくれた恩人が進退をかけて歩み出す日。「緊張感がありました。みんなピリッとしていて」。場所前から弟弟子たちは気が気じゃなかった。

 張り詰めた空気は、横綱が初日に勝って変わった。石浦は言う。「一緒にご飯を食べていても笑顔が多いような気がします」。部屋の雰囲気とともに、石浦自身の体もほぐれてきた。3連敗の後に4連勝。いま、こう思って取組に臨む。

 「横綱が相撲をとる前に僕の相撲を見て、『よっしゃ』と少しでもいい気持ちになってもらえるように」

 石浦だけではない。白鵬に導かれて入門した十両の炎鵬も、初日から横綱の付け人を買って出た。「いろんな思いがあって」と深く語らないが、本当は土俵入りで石浦とともに横綱の脇を固めたかったのだろう。今場所は幕内に入れずかなわなかったが、「横綱の背中をみて自分もここまできた。横綱を信じてついていくだけ」と、サポート役に力を注ぐ。

 4年前、炎鵬が入門したとき、白鵬はこう言った。「一緒に土俵に入って、汗かいて、笑って、泣いていきたい」。高めあってきた弟弟子に支えられ、横綱は無傷のまま中日に向かう。小俣勇貴

 ○照ノ富士 琴恵光を一蹴。「正面において、前に出ようと思っただけ。まだまだこれからあるんで。残り、頑張りたい」

 ○千代の国 31歳の誕生日。前日に第2子の女の子を授かったそうで、「きのう勝ちたかったんですけどね」。いっそう励みになりますね? と問われ「そうですね。頑張ります」。