北海道知事、一転「無観客」のわけ 橋本会長からの電話

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榧場勇太、中野龍三、佐藤亜季
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 札幌市札幌ドームでのサッカー予選でいったん「有観客」が決まりながら、9日深夜に鈴木直道知事が緊急会見して「無観客」を宣言した北海道。わずか数時間で決定が百八十度変わったわけとは――。

 9日午後11時20分、道庁の会見会場に現れた鈴木知事はこう切り出した。

 「ついさきほどまで組織委と協議を続けておりました。札幌ドームでの競技については無観客といたします」

 そのうえで、「道民の安全安心を最優先に考えた結果、無観客で行うことが適切であると判断した」と説明した。

 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言などにより東京都、千葉、埼玉、神奈川の3県の「無観客」開催が決まったことを受け、鈴木知事は「全国で統一的な対応が必要」として札幌でも無観客開催を求めていた。

 「有観客」決定後の9日夕の記者会見で鈴木知事は、「(組織委に)統一的な取り扱いが必要だと繰り返し申し上げてきたが、理解いただけなかったことは残念に思います」と述べ、あくまでも有観客開催を決めたのは組織委だ、と言外ににじませていた。

 そのうえで、有観客とする場合、組織委に対し、1都3県から「実質的に観客が来ない対策」を講じる▽それ以外の地域の観客については空港でPCR検査を行う▽午後9時以降の試合は無観客とする――の「3条件」を求めたことを明らかにしていた。

 関係者によると、8日夜、組織委と開催地の自治体が協議する会議があり、組織委は観客を入れるかどうか各自治体の判断を仰いだ。道側は鈴木知事が出席せず、新型コロナ対応のまん延防止等重点措置の解除後の対策が決まっていなかったこともあり、態度を保留した。

 道は9日夕の新型コロナ対策本部会議で、イベントの観客数の上限を1万人とすることや、札幌市では開催時間を午後9時までとすることを決めた。これを受け、組織委は札幌ドームでのサッカー予選を「有観客」で行うと発表。午後9時以降にまたがる試合については「検討中」とした。

 なぜ、わずか数時間のうちに決定が覆ったのか。

 道側は「3条件」にこだわっ…

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