「ため息つかないで」 松本山雅GKがサポに頼んだ真意

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吉田純哉
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 「完全に僕たち選手が悪い」と前置きしながら、サポーターに異例のお願いを訴え出た。

 「ちょっといいですか」

 J2松本山雅FCのGK囲謙太朗(30)は切り出した。9試合ぶりの勝利を挙げた3日のホーム東京ヴェルディ戦。試合後のオンライン会見が打ち切られる瞬間、思いの丈を一気に語り出した。

 「僕らが弱いチームになり、変な試合を続けたせいでワンプレー、ワンプレーでため息が多かったりした。ホームの利点がなくなり、全部アウェーでやっているような感覚の時があった」

 「山雅というチームはサポーターありきで成り立っていると思う。今日みたいな試合をやることを大前提に僕らも頑張るので、みなさんもなるべく拍手だったり、いい声かけだったりでもり立ててほしい」

 昨季から松本でプレーする。J1セレッソ大阪からも契約延長オファーを受けていたなかで、J2に降格したばかりの松本を選んだ。そこにはJリーグ屈指の熱さを持つ松本サポーターの存在があった。

 アビスパ福岡に所属していた2018年、乗り込んでいった松本の本拠サンプロアルウィンで強烈な印象を受けた。戦力的には勝てると踏んでいたのに、0―1で惜敗した。「山雅の攻撃力は、サポーターの声援にのってレベル1が10になっていた」「山雅サポーターの圧力で、福岡の攻撃が押し戻されてしまった」。そして、「このサポーターを背にゴールを守りたい」と感じた。そして20年1月、松本加入を決断した。

背中を押された名波監督からの言葉

移籍直後、コロナ禍に襲われた。黒星が積み重なり、サポーターから漏れるため息。自分の気持ちを打ち明けるのか、それとも、否か。最後に背中を押したのは、名波監督からかけられた言葉だった

 だが移籍直後、予想もしてい…

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