エチオピア与党大勝、政権継続へ 有力野党はボイコット

ナイロビ=遠藤雄司
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 アフリカ東部エチオピアの下院にあたる人民代表議会選挙で、アビー首相率いる与党「繁栄党」が436議席のうち410議席を獲得し、大勝した。選挙管理委員会が10日発表したとロイター通信などが伝えた。ただ、政府による妨害を理由に有力野党がボイコットしたことなどから選挙の正当性が疑問視されており、結果への反発が高まる恐れがある。

 選挙は6月21日に実施された。全547議席のうち、治安悪化や準備不足などを理由に延期された約2割の選挙区をのぞいて争われた。報道によると、一部の野党が、投開票時の立会人の参加が役人や民兵によって邪魔されたと訴えているものの、過半数を獲得したアビー政権の継続は確実だ。

 前任者の辞任を受けて2018年4月に就任したアビー首相にとって今回は初の国政選挙だった。アビー首相は投票後、ツイッターに「歴史的な日」「エチオピア初の自由で公正な選挙」などと投稿し、選挙の正当性を強調している。

 選挙は元々昨年8月に予定されていたが、新型コロナの感染拡大を理由に延期された。北部ティグライ州を拠点とする政党ティグライ人民解放戦線(TPLF)は延期に反発して独自の選挙を強行し、アビー政権との関係が悪化。同11月に両者の軍事衝突に至った。政府軍は同月中にTPLFを圧倒して州都を制圧したが、今年6月にTPLF側の武装勢力が奪還。不安定な状況が続く同州では6月の投票が見送られた。(ナイロビ=遠藤雄司