コロナで活動休止 日本航空石川が苦肉の継投で初戦突破

大坂尚子
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 昨夏の甲子園交流試合に出場した日本航空石川が11日、石川大会2回戦に登場。全国選手権大会出場経験のある小松を5―2で下した。苦しい事情があり、3投手の継投をせざるを得なかった。

 5月下旬に学校で新型コロナウイルスクラスターが発生し、5月24日から6月9日まで休校となった。当然、部活動も休止に。

 「野球部にも陽性者が出て、これ以上感染を広めないことに必死だった。寮で待機となった部員に、指示を出せる余裕はなかった」と中村隆監督は振り返る。

 部員たちは、それぞれ自重トレーニングなどで体力を落とさないように努めたが、十分な練習は積めなかった。6月中旬ごろに練習を再開したが、監督によると体重は1人5キロほど落ちていたという。

 最初の1~2週間は体力を戻すために、グラウンドコートを着てマスクを着用し、ひたすらランメニューをこなした。いつもならクリアできる設定タイムを切れず、想像以上に体力が落ちていた。

 投手陣も夏に向けて投げ込む時期に、十分できなかった。「完投できる投手がいれば柱になるけど、コロナの影響もあってそれは厳しい。継投という形になった」と中村監督。この日はエース左腕の戎(えびす)大智(3年)が5回2安打無失点と試合をつくり、六回以降は2投手でしのいだ。

 戎は投手陣の思いを代弁した。「休校中は、夏に間に合うのか不安があった。実際に体力面でもまだ少し不安はある。でも後ろがいることで、任されたイニングを全力でできる。マウンドでは上を向いて楽しめた」(大坂尚子)