ニクソン・ショックから50年 「戦略眼」問われる米中

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北京=林望
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 冷戦時代のさなか、米国のニクソン大統領が、敵対関係にあったはずの中国への電撃的な訪問を発表した「ニクソン・ショック」から15日で50年となる。日本をはじめ世界を揺るがした外交戦略の大転換は、その後の国際秩序の流れを作った。しかし、今や米中両国は対立を深め、当時双方が共有した戦略的判断を難しくしている。

 中国国営メディアによると、ニクソン訪中に道を開いたキッシンジャー米大統領補佐官(当時)の極秘訪中から50周年の記念式典が9日、北京で開かれた。王岐山(ワンチーシャン)国家副主席が出席し、「キッシンジャー氏の訪中は、両国の先達の非凡な政治的な知恵と卓越した外交的芸術を体現したものだった」と評価した。

 72年のニクソン訪中と79年の米中国交樹立は、ともに社会主義陣営でありながらも69年に武力衝突を起こすまでになった中国とソ連の路線対立を背景に、米国が働きかけ、中国が応じる形で実現した。双方がイデオロギー対立よりも、「敵の敵は味方」という戦略的な利害を優先させた劇的な動きだった。

 米中は台湾の扱いについても…

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