大声だめ・自由時間なし…コロナ禍でプール再開の工夫

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加藤あず佐、山根久美子

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 コロナ禍の水泳授業はどうしたらいいのか。する学校としない学校、判断の違いは何か――。プールの季節を迎え、困り事や疑問をSNSで募る「#ニュース4U」取材班に、教員や保護者からそんな声が寄せられた。学校現場では、感染防止や指導方法に苦心している。

 6月下旬、大阪市港区の市立磯路小学校で、今年度初めての水泳授業が行われた。「わぁ!」「水がきれい」。2年生2学級の児童約50人がはしゃいでプールサイドに並ぶと、すかさずマスクを着けた担任教諭が「大きな声は出さないで」。昨年度は感染対策で1~4年生は水泳授業を中止。入学して初めてのプールに興奮する児童に、教諭は目を配り続ける。

 例年だと水泳授業は2学年合同で実施するが、密を避けるために今年は1学年のみで行う。「顔を水面につけてみましょう」と教諭が指示すると、そっと顔を沈める児童もいれば、水をバシャバシャする児童も。児童はマスクを着けないため、間隔を保って同じ方向を向くよう指示。密着しないよう指導し、授業の最後に設けていた「自由時間」もなくした。

 糸井利則校長(59)は「水泳授業で泳力をつけることは、夏の水の事故を防ぐ上でも大切。着替えや授業中の感染対策を徹底して続けていく」と話す。

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水泳授業する?しない? 現場で判断

 学校の水泳授業についてスポーツ庁と文部科学省は、地域の感染状況を踏まえ、プールの塩素濃度の管理や2メートル以上の間隔を保つなどの感染防止策を講じた上で、実施するかどうかを現場で検討するよう求めている。

 大阪市京都市岡山市は今年度、市立小中学校の水泳授業を原則実施する。大阪府教育庁は学校に判断を委ねた。

 ある府立支援学校では「水中で介助が必要な生徒も多く、近距離での指導や身体接触は避けられない」と多くの教員が反対したが、6月下旬から始めたという。校長は「生徒が水に慣れ、危険性を学ぶためにも水泳授業は必要。工夫しながら続けていきたい」と話す。

コロナ禍の水泳授業、どんな工夫が必要?

記事の後半では、水泳授業での感染対策について専門家が提言。制限がある中で工夫を凝らした水泳授業に取り組んだ学校の例や、専門家に聞く「家でできる効果的な水泳の練習方法」について紹介しています。

 また、京都市は水泳授業を実施するが、夏休み中のプール開放は中止。大阪市は学校に判断を任せている。

 水泳授業での感染対策につい…

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