突出した記憶力や数学力もつ「ギフテッド」 支援を検討

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伊藤和行
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 「ギフテッド」と呼ばれる突出した才能に恵まれた子どもの教育支援を、文部科学省が検討し始めた。記憶力や言語能力、数学力などに優れながら、学校での学習に困難を抱え不登校になるケースなども指摘されてきた。どんな才能をもつ子を、どう支援するか――。有識者会議を設けて議論し、2年かけて検討する。

 米国では、高い知能指数など同世代と比べて突出した才能を持つ子どもを「ギフテッド」と呼び、飛び級などを利用して大学の教育プログラムなどで支援している。こだわりの強さや注意力の偏りなどの障害を併せ持つ子もいるとされ、学校内外でのサポートの必要性が指摘されてきた。

 文科省によると、国内にもそうした子が一定数いることは知られていたが、学校による支援や指導のあり方は十分に議論されていない。周囲の理解不足などから不登校になったり、十分な教育を受けられなかったりする場合もあるという。

 このため、14日に始まる有…

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    おおたとしまさ
    (教育ジャーナリスト)
    2021年7月13日11時3分 投稿
    【視点】

    いわゆる「ギフテッド」教育が行われることによる社会的インパクトは、いままで画一的な教育の中で不適応を起こしがちだった「ギフテッド」の当事者が救われたり、社会のなかで活かされたりしやすくなるというだけではない。そもそも子どもたちの多様な個性を

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    中野円佳
    (ジャーナリスト)
    2021年7月13日11時8分 投稿
    【視点】

    どちらかというと本来の主旨は、異才で、普通の学校に馴染めないタイプの子向けの制度だと思いますが、たとえば私が今住んでいるシンガポールのGEP(Gifted Education Programme)は小学3年生で2段階の試験により国の上位1%