「血の同盟」の蜜月強調 中国と北朝鮮、米の圧力にらみ

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北京=冨名腰隆、ソウル=神谷毅
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 中国と北朝鮮の軍事的協力を盛り込んだ友好協力相互援助条約が締結60周年を迎え、11日、両国首脳が祝電を交換した。バイデン米政権が両国への圧力を強める中で、「血の同盟」と言われる強固な結びつきを軸に対処する構えだ。

背景には米国の動き

 中国国営新華社通信によると、習近平(シーチンピン)国家主席は祝電で援助条約について「両国の友好協力を推進する基礎を築いた」と評価。金正恩(キムジョンウン)総書記と何度も会談したことに言及しつつ「戦略的意思疎通を強化したい」とした。一方、朝鮮中央通信によると正恩氏は「前例のない国際情勢のなかで朝中の信頼は深まり、友好は政治、経済、軍事、文化をはじめとする各分野でより高い段階へと発展している」と強調したという。北朝鮮では祝電交換に先立ち、記念行事も開かれた。

 両国が蜜月ぶりをアピールする背景には、米国の動きがある。バイデン政権は4月末に北朝鮮政策の見直しを終えたと公表。トランプ政権時代の北朝鮮との二国間交渉から多国間連携へ軸足を移したが、非核化を最優先する方針は同じだ。

 中国は米朝間の対話を支持するが、非核化と制裁緩和は同時に進めなければならないとの立場を貫く。王毅(ワンイー)国務委員兼外相は3日、「米国は、数十年にわたり北朝鮮に軍事的圧力をかけてきたことを反省すべきだ。北朝鮮は非核化の措置を講じている。米国が誠意を示す時だ」と強調。6日には劉暁明・朝鮮半島問題特別代表が米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表と電話協議し、同様の考えを伝えた。

 中国は地政学的な緩衝地帯で…

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