二刀流オールスター 「特別な才能見る機会」球界が注目

デンバー=中井大助
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 先発投手、1番打者、ホームランダービーへの参加――。コロラド州デンバーで行われる大リーグオールスター戦は、エンゼルスの大谷翔平が誰よりも注目を集める。12日にあった記者会見でも、その話題で持ちきりだった。

 「私も、打てたら素晴らしいのだけど」

 ナ・リーグの先発投手として起用され、記者会見で大谷らと並んだナショナルズのシャーザーは笑った。「投手であることが体にいかに負担かは、私もよく分かっている。その負担を背負いつつ、打者でもあることは本当にすごい」

 大谷は史上初めて、投手と野手の双方でオールスターに選ばれたが、指名打者が野手として守備についた場合、チームは指名打者を使う権利がなくなるため、起用方法が注目を集めていた。ア・リーグのキャッシュ監督によると、特別にルールの緩和を申し立て、大谷を投手と指名打者の「2人の選手」として使うことが認められたという。このため、マウンドを降りた後も、打者として試合に残ることが可能になった。

 キャッシュ監督は会見で、「特別な才能を見る機会だ」とここまでする理由を説明。ナ・リーグのロバーツ監督も「我々はみんな、野球ファンだ。何世代にもわたって誰もしなかったことが見られる」と期待を込めた。

 大リーグの選手の多くはアマチュア時代は投打の「二刀流」としてプレーするが、次第にどちらかに集中する。ホームランダービーの1回戦で大谷と対戦するナショナルズのソトはリトルリーグの頃は投手だったが、コーチから「打つことに集中した方がいい」と言われ、15歳を最後に投げていないという。打者としての大谷についても「いかによくバットを振っているか、見れば分かる。すごいパワーだ」と話した。

 2017年のホームランダービーで優勝したヤンキースのジャッジも、大学時代は投手だった。「投げるだけでなく、投手としての走り込みもある。それで打とうとすると、疲れ切っていた」と振り返った。大谷については「それを大リーグのレベルで実現するとは。あと20年、続けて欲しい」と話す。ホームランダービーは、大谷か地元ロッキーズのストーリーのどちらかが優勝するのではないか、と予想した。

 ホームランダービーは12日、オールスター戦は13日に行われる。(デンバー=中井大助