「被爆者への冒瀆」バッハ会長の広島訪問、県民が抗議

東郷隆
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が16日に広島市を訪問することについて、広島県民約50人による「東京五輪の中止を求める広島連絡会」(代表=足立修一弁護士)は12日、「訪問を拒否する」と抗議する申入書を県と広島市に提出した。

 バッハ氏は国連で採択された「五輪休戦決議」の期間が始まる16日に訪問予定。申入書では「コロナ下での五輪開催強行を正当化するためにバッハ会長が『核のない平和な世界』のイメージを利用することは被爆者に対する冒瀆(ぼうとく)だ」などと批判している。足立氏は記者団に「バッハ会長は命より五輪が大事だと考えており、ヒロシマの心と合わない」と話した。同会は16日、平和記念公園周辺で抗議活動を行うという。

 一方、湯崎英彦知事はバッハ氏の訪問について、8日の会見で「平和のシンボリックな日であり、世界に向けて平和を訴える意義がある」と語っている。(東郷隆)