大谷ら全選手が背番号44 差別と闘ったあの選手へ敬意

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遠田寛生
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 大リーグオールスター戦(球宴)が13日(日本時間14日)、米コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで開催される。今回で第91回を数える「夏の宴」は、1月に86歳で亡くなった大リーグ歴代2位の通算755本塁打を放ったハンク・アーロン(本名ヘンリー・ルイス・アーロン)さんに敬意を示す記念イベントにもなる。

 12日、球宴前日の恒例行事の本塁打競争。エンゼルスの大谷翔平(27)ら8人の出場選手の背番号はみな同じ番号だった。各選手は所属球団のユニホームを着ていたものの、全員が「44番」を身につけた。

 「44番」はアーロンさんが現役時代につけた番号。所属したブレーブスとブルワーズでは永久欠番になっている。

 米アラバマ州出身で、「ハンマー・ハンク」の愛称で人気を博したアフリカ系米国人。今は消滅したニグロリーグ(黒人リーグ)からプロ野球選手の道を歩み始めた。当時は白人中心のスポーツとして定着していた野球で、黒人差別と闘いながらプレーし、活躍することで人種の壁を壊してきた。

 1954年にミルウォーキー(現アトランタ)・ブレーブスで大リーグデビュー。57年に44本で初の本塁打王に輝き、大リーグ通算23年間プレーし、年間30本塁打以上を15度も記録している。

 アーロンさんは74年4月に、白人のベーブ・ルースが持っていた当時の大リーグ通算本塁打記録714本を抜いた。記録更新前から嫌がらせや脅迫の手紙が届き、その数は何千通にものぼったという。当時の様子を伝えている米スポーツ専門局ESPNによると、専属のボディーガードを2人同行させていたという話もある。通算2297打点、同6856塁打はともに現在も大リーグ最多記録となっている。

 大リーグ機構(MLB)は1…

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