一矢報いる1点、亡き母に「悔いはない」 夢は警察官

中野渉
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(11日、高校野球栃木大会 国学院栃木9-1足利工)

 9点を追う七回、足利工の小泉建太朗選手(3年)は二塁打を放ち、塁上でガッツポーズをした。次の打者の適時打で一矢報いる1点のホームを踏むと、全身で喜んだ。

 小学校時代から母は病気で入院し、高1の冬に亡くなった。高校教師の父の助けを受けて野球に打ち込んできた。父からは「力まないように。力を抜いて」と励まされた。

 伊藤光一監督は「一生懸命で真っすぐな子」。2月に足利市山火事があった際には仲間を誘い、最勝寺から仏具などを外に運び出す手伝いをした。卒業後は警察官になるのが夢だ。

 「3年間、手を抜かずにやってきたので悔いはない。天国の母にもそう伝えたい」中野渉