ワクチン義務化、「自由の国」の決断 大統領は豹変した

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パリ=疋田多揚 ワシントン=合田禄
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 自由や平等を理念に掲げるフランスで、医療従事者らに新型コロナウイルスのワクチン接種が義務づけられることになった。11万人余りの死者を出した上、度重なる変異株の出現で感染収束のめどが立たず、「自由の制限」をより強める事態に追い込まれた。イタリアインドネシアなどでも義務化の流れが進むが、慎重な声も出ている。

 マクロン仏大統領は12日、病院や介護施設などの職員に接種を義務づけると発表した。8月には、カフェやレストラン、病院、美術館、長距離列車などの利用にも、接種か陰性の証明の提示が必要となる。

 マクロン氏は「全国民の接種を目指さなければならない。それが普通の生活に戻る唯一の道だ」と強調。状況が悪化すれば、対象者拡大も検討するとした。

 法案は月内にも国会に提出する。罰則などの詳細は明らかにしていないが、ベラン保健相は、9月15日までに接種しなかった病院などの職員は「働けなくなるし、給料も払われない」と警告した。PCR検査を原則有料にする方針も、接種に向けた圧力の一環だ。

 接種の義務化には、自由やプライバシー侵害などの問題が指摘されている。マクロン氏も昨年末、「我々は啓蒙(けいもう)の国だ。理性と科学に導かれなければならない」として義務化は不要との考えを示していた。

マクロン氏、翻意の理由は…

 それでもマクロン氏が決断し…

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