スーチー氏さらに4件で訴追 選挙不正「1130万件」

バンコク=福山亜希
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 ミャンマー国軍のクーデターで拘束されたアウンサンスーチー氏が、新たに4件の汚職防止法違反で訴追されたと、弁護士が12日に明らかにした。すでに国家機密法違反など複数の罪で訴追されており、拘束の長期化が避けられない事態になっている。

 4件の詳細は明らかにされていないが、いずれも22日から審理される予定だという。汚職防止法違反で有罪となった場合、最長で禁錮15年が科せられる可能性がある。

 一方、スーチー氏が率いる国民民主連盟(NLD)が圧勝した昨年11月の総選挙について、国軍側は9日付の国営紙などを通じ、約1130万件の不正があったと主張した。国軍が任命した選挙管理委員会が有権者名簿を調べたところ、重複登録された名前が多数見つかるなどしたとし、「偶発的なミスではなく計画的なものだ」としている。

 選管は5月下旬、総選挙で違法行為があったとしてNLDを解党する方針を示しており、その根拠に利用するとみられる。国軍側はスーチー氏やNLDを政治の舞台から徹底的に排除する構えだ。

 抵抗する市民への国軍による弾圧も続いており、現地の人権団体によると、12日までに902人が犠牲になった。(バンコク=福山亜希)