なでしこ世界一決めたPKから10年 主将として五輪へ

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勝見壮史
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 サッカーの日本女子代表(なでしこジャパン)が、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝を飾ってから、10年がたった。世界一を決めるPKを蹴ったDF熊谷紗希(独バイエルン・ミュンヘン)は当時20歳。主将となった今、地元開催の東京オリンピック(五輪)で、再び世界の頂に挑む。

 2011年7月17日、ドイツ・フランクフルト。PK戦までもつれたW杯決勝は、4番手の熊谷が蹴ったボールがゴール左上のネットに突き刺さり、日本の初優勝が決まった。驚くほど、豪快なキックだった。

 「置きにいって(力を抑えてコースを狙って)外すのだけは嫌だった。もし外すとしても、思い切り、蹴り込んで外す。それぐらいの割り切りがありました」

 キッカーを決めたのは当時の佐々木則夫監督。選ばれるとは想定していなかった。「サッカー人生でW杯決勝でPKを蹴れることなんて二度とない。楽しまなきゃ損だよ」。宮間あやをはじめ、指名された先輩たちの言葉で楽になった。GK海堀あゆみが2本セーブし、米国は3番手まで全員失敗。勇気をもらった。

 「仮に外しても、まだチャンスあるなと思えた。その状況に救われた。若さの勢いは間違いなくあったけど、余裕はなかった」

 「先輩たちはタフだったなと…

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