ダムの水しぶき背に空中バランス スラックライン試行

古源盛一
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 水しぶきを背景に絶妙な空中バランスを保ちながら演技する――。茨城県日立市の十王ダムのダム湖が、登山から派生したアウトドアスポーツ「スラックライン」の練習会場になる。

 10、11日には愛好者たちが湖内に細いベルト状のラインを張り、固定する場所の強度や安全性を確かめる実施検証に取り組んだ。公共土木施設を巡る「インフラツーリズム」の観光資源にもなると、ダムを管理する県が協力した。

 細いラインの上を跳ねたり、渓谷やビルに張って渡り歩いたりと様々な種目がある。国内に専用の練習場所はほとんどなく、公園や山中で練習しているという。

 実施検証は、スポーツNPO「Body Products」(日立市)が企画した。湖面から高さ約1・5メートルの場所に長さ約50メートル、高さ約48メートルの堤にはダム湖を横断する形で最長241メートルのラインを張った。十王ダムは1時間ごとに噴水が上がる。県職員や観光客が見守る中、愛好者らは代わる代わる挑戦し、ラインの上で立ち上がって見せた。

 参加した東京都の小林英雄さん(42)は「注目される環境で気持ちも上がりました」。同NPOの前嶋幸恵代表理事は「十分な安全性は確保できると確認できた。秋にも検証を進め、練習場所として実現させたい」と話した。(古源盛一)