60代の裁判長、証人尋問中に居眠り 地裁が内部調査

羽賀和紀
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 高知地裁は13日、刑事部の責任者にあたる60代の男性裁判官が公判中に居眠りをしていたと明らかにした。

 地裁総務課によると、2019年10月の強盗致傷事件の裁判員裁判で、証人尋問の間に、裁判長を務めていたこの裁判官が居眠りをした。弁護人が「裁判官が居眠りしている」と注意を促したという。

 外部の指摘を受け、地裁が内部調査をして確認した。今年4月の裁判員裁判でも同様の指摘を受けたが、地裁は「目をつむって審議を聞くことがあり、眠っているように見えた可能性がある」との見解だ。

 地裁は、人事上の処分について「適切に対応する」としている。日程が決まっている公判については裁判官の変更はしないという。

 森崎英二所長は「裁判の場で居眠りや居眠りと捉えかねない行為があったことは、司法に対する国民の信頼を損なうもので、重大な事態。今後こうしたことがないよう裁判官の職責の重大性をいま一度自覚させるよう努めていく」とのコメントを発表した。(羽賀和紀)