女子大生ストーカー殺人、男に懲役20年「執拗で残忍」

山崎琢也
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 昨年6月、静岡県沼津市で女子大学生を刺殺したとして、殺人やストーカー規制法違反などの罪に問われた住所不定、無職の堀藍(あおい)被告(21)に対する裁判員裁判の判決が13日、静岡地裁沼津支部であった。菱田泰信裁判長は懲役20年(求刑無期懲役)を言い渡した。

 判決などによると、堀被告は昨年6月、沼津市の大学生、山田未来さん(当時19)の腹や首などを刺して殺害。殺害前には、山田さんに通話アプリ「LINE」などで交際や面会を求めるメッセージを計29回にわたって送信するなどした。

 公判で堀被告は、同じ大学に通う山田さんに好意を抱いて一方的にメッセージを送信したことを認め、山田さんにLINEをブロックされたことで「生きがいを奪われたと感じた」と供述した。

 その上で、自身が小学生の頃に心臓にペースメーカーを取り付けて以降活動が制限され、人生に悲観的になったとし、「山田さんだけが幸せな人生を送ることを許せないと感じた」と犯行の動機を述べていた。

 検察側は山田さんと堀被告の関係について「他人同然で、理不尽に殺害されたに等しい」と主張。刺し傷などが49カ所にのぼったことに触れ、「殺害をちゅうちょした形跡もない」として無期懲役を求刑していた。

 判決で菱田裁判長は「LINEなどのやりとりからストーカー殺人と判断するのが妥当」とした上で、「助けを求めて逃走する山田さんを追いかけて引き倒した上、死亡を確認するまで腹部などを多数回突き刺すなどし、致命傷となる傷が複数あった」と指摘。「犯行は執拗(しつよう)で残忍というほかなく、殺意もきわめて強固」などと量刑の理由を述べた。(山崎琢也)