祖父母が知らぬ猛暑、孫は生涯で400回 温暖化進むと

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神田明美
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 地球温暖化が進むと、日本では1960年生まれの世代が一生に一度も経験しないほど暑い日を、その孫は生涯で400回も経験する――。国立環境研究所京都大学立命館大学の研究チームが、コンピューターで予測したところ、こんな結果が出た。

 チームの塩竈秀夫・国立環境研究所室長は、「近年、大雨や熱波は温暖化で拍車がかかっているとされているが、今後もさらに進み、影響は世代間で不公平に現れる」としている。

 6月1日付の国際学術誌「エンバイロメンタル・リサーチ・コミュニケーションズ」で論文(https://doi.org/10.1088/2515-7620/ac0395別ウインドウで開きます)を発表した。

 研究チームは60年に生まれた人が80歳まで生き、60歳で孫が生まれ、その孫も80歳まで生きる想定で計算した。その上で、温暖化の影響を大きく受ける孫世代で、祖父母が経験する日中最高気温と、24時間降雨量の最大値を超す回数を計算した。気温が上がると大気中の水蒸気量が増え、大雨も増えると予想される。

 温暖化の進み具合は、工業化前に比べた世界の平均気温上昇が、2100年時点で2度から4・8度まで4パターンで計算した。

 その結果、温暖化対策が進まず平均気温が4・8度上昇する場合、孫世代は祖父母が経験したことがない暑さを生涯で400回程度経験する結果になった。祖父母が経験したことのない大雨にも3回程度出会うと予測された。

 対策が進んで平均気温上昇が2度に抑えられるケースでは、祖父母が経験しない暑さは10回程度、大雨は1・5回程度になる。

 世界各地の予測もしており…

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