首相「西村大臣は感染防止で頭いっぱい」 主なやりとり

笹山大志
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 新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言に伴い、政府が新たに打ち出した飲食店への強化対策が相次いで撤回に追い込まれたことを受け、菅義偉首相が14日午前、首相官邸で記者団の取材に応じた。

 混乱を招いたことを陳謝する一方、コロナ対応を担う西村康稔経済再生相をかばう発言もあった。主なやりとりは次の通り。

 ――酒類の提供を続ける飲食店への対策として、政府は金融機関への働きかけの要請撤回に続き、酒販業者への取引停止要請も撤回した。これらの要請について事前に説明を受けていたか。撤回したことをどう考えているか。

 先週の事務方の説明の中で言及されていることだが、要請の具体的な内容について議論したことはない。すでに要請は撤回されているが、多くの皆様方に大変ご迷惑おかけしたことについて、私からもおわび申し上げたい。

 ――金融機関や酒販業者への働きかけは、人流を抑えることが目的だった。この働きかけ自体は正しかったのか。

 要請の具体的な内容などは議論していないので、そこは承知していない。

 ――いまはどう考えているか。

 すでに撤回し、いまおわびを申し上げたところだ。いろんな方に大変ご迷惑をおかけしたと思っている。

 ――与野党から様々な批判が出て、混乱が生じている。西村大臣をこのまま新型コロナ担当の閣僚として、任せられると考えているか。

 西村大臣は感染防止のために朝から夜まで頭がいっぱいで、いろんな対策を練ってきていると思っている。そういう中で、やはり丁寧に説明していくことが大事だと思う。

 ――今回の混乱の責任は西村大臣にあるのか。それとも任命権者である首相にあるのか。

 内閣として、やはり関係者に迷惑をかけるようなことは避けるべきだと思う。皆でしっかり対応しなければならないと思う。

 ――(官邸スタッフが打ち切ろうとして)大事なことなので聞かせてほしい。人流が減っていない中で、働きかけが撤回された。今後、人流抑制のための対応策はどう考えているのか。

 緊急事態宣言を発出する中でいろんな意味でご協力いただく。例えば、先渡し金などで少しでもご理解をいただいて、ご協力いただくことが極めて大事だ。それと私自身としては、なんといっても最大の切り札はワクチンだ。ワクチン接種に今、全力を挙げており、7月いっぱいで65歳以上の高齢者の接種を終えたいと発言してきた。おかげさまで1回目(の接種率)は76%ぐらい。そして2回目の接種率も40%の後半に迫ってきているので、何とか実現したい。現に東京都では、かつて20%ぐらいの高齢者の陽性率があったが、今は4%ぐらいなので間違いなく効果がある。とにかく自治体のご協力をいただき、120万回ぐらいは(接種)できる態勢を組んでいる。安心・安全の日常を取り戻すことに全力で頑張っていきたい。(笹山大志)