ゴジラがコシラでない理由 面倒くさいと「強さ」に?

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聞き手・稲垣直人
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 大ヒット中の映画エヴァンゲリオン」、現在公開中の「機動戦士ガンダム」、先日公開が始まった「ゴジラvsコング」――。これらの共通点は何だと思いますか? そこには、私たちが無意識に影響を受けている「音の力」が隠れています。言語学の一分野である音声学が専門で、人の声について先駆的な研究をしていることで知られる慶応義塾大学准教授の川原繁人さんに、私たちの声の裏側について聞きました。

リレーおぴにおん 「声を感じて」

 ――アニメのキャラクター名などを題材に、人が発する音声にはある特定の意味が込められている、という研究をされていますね。

 「人は、舌や唇、あごなどを使い、色々な音声を発することができます。その音を組み合わせて意味をもつ単語や文を作り、コミュニケーションをとるわけですが、単独では意味がなさそうに見える音そのものにも、知らず知らずのうちに特定のイメージを感じ取っています。『音象徴(おんしょうちょう)』と呼ばれる現象で、私の研究分野の一つです」

 「ゴジラ、ガンダム、エヴァンゲリオンの三つは、すべて濁音を含みます。もしゴジラがコシラ、ガンダムがカンタムだったら? 怪獣やロボットの力強いイメージはなくなってしまいます。実際、『クレヨンしんちゃん』にカンタムという可愛らしいロボットが出てきます。つまり、濁音は『強いもの』というイメージを伴います」

 ――なぜ、濁音と力強いイメージが結び付くのですか?

インタビューでは、「プリキュア」のキャラクターの名前の秘密から、言語誕生前の人類のコミュニケーションについての考察まで、川原繁人さんが私たちの「声」とその学問の可能性について語っていきます。

 「その質問にお答えするには…

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