「イラクの軍医に1万5千ドル」 不審な振り込み防ぐ

井上潜
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 恋愛関係を装って金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」を未然に防いだとして、北海道警旭川中央署(井沢清司署長)は13日、北洋銀行旭川中央支店(旭川市)の佐藤美保さん(48)と同支店に感謝状を贈った。

 署と佐藤さんによると、6月28日午前11時ごろ、市内の60代女性が「友達の男性のためにATM(現金自動出入機)で1万5千ドル(約150万円)を振り込みたい」と支店の窓口を訪れた。ドル建ての振り込みなのに、指定された振込先の口座が国内の金融機関のものだったことから、佐藤さんは疑念を抱いた。

 そこで、女性をATMに案内して順番を待つ間、この振り込みを頼まれた経緯などを尋ねた。すると女性は「フェイスブックイラクにいる軍医を名乗る外国人男性と知り合い、ラインでやり取りする中で現金を送るよう頼まれた」と話したという。佐藤さんは「これは詐欺ではないか」と思い、上司に相談。支店が警察に通報し、女性は被害を免れた。

 旭川中央署であった贈呈式には、佐藤さんと同支店の大坂聡・副支店長(44)が出席。井沢署長から感謝状を受け取った佐藤さんは「ふだんからアンテナを張って勤務しています。被害を防げてよかった」と話した。大坂副支店長も「詐欺の場合は、必ず話につじつまが合わなあいところがある。親身になってお客様の話を聞いてくれた」と話していた。(井上潜)