プロ注目「天理のダルビッシュ」 同じ背番号11つける

山口裕起
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(14日、高校野球奈良大会 天理7-0奈良朱雀・奈良商工)

 夏は2017年以来となる甲子園出場をめざす天理。奈良大会初戦となる13日の2回戦は、奈良朱雀・奈良商工に7―0の七回コールド勝ちをおさめた。身長193センチでプロ注目の最速148キロ右腕、達(たつ)孝太(3年)は登板しなかった。

 今春の選抜大会4強の立役者となった絶対的エースの達だが、選抜大会期間中に脇腹を痛め、この夏までリハビリが続いた。チームでは左腕の森田雄斗(3年)が台頭したこともあり、この奈良大会は背番号11をつけて臨んでいる。

 この日の初戦もその森田が7回無失点と好投。達は八回の登板に備えてベンチ前でキャッチボールをしたが、七回の攻撃でコールド勝ちが決まり、出番は巡ってこなかった。

 「状態は8、9割まで戻っている。投げたかった」。残念そうな表情を浮かべる達に、最後の夏を背番号11で迎える心境を尋ねると、意外な答えが返ってきた。「(大リーグ・パドレスの)尊敬するダルビッシュさんと同じ番号なので、逆にうれしい。別に1番にこだわりはありません」。今季7勝を挙げるあこがれのメジャーリーガーにあやかりたい、と笑った。

 日頃から、動画サイトで、自分と同じ右腕のダルビッシュのフォームを見て研究するほどの心酔ぶり。この日、大リーグでは球宴が行われ、投打の「二刀流」で出場した大谷翔平(エンゼルス)の話をふられても、「大谷さんは、とくには……。タイプが違うので」とそれほど興味を示さなかった。

 目標の日本一に向け、「自分のベストを尽くせば、結果はついてくる。ダルビッシュさんのように自分自身の力をしっかり高めていきたい」とうなずく。「天理のダルビッシュ」は一途に本家の背中を追いかける。(山口裕起)