iPadで「ウィンドウズ」利用可能に クラウド経由で

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米マイクロソフト(MS)は14日朝、ウィンドウズの基本ソフト(OS)「10」や年末に投入される次世代の「11」がクラウド上で利用できるサービス「ウィンドウズ 365」を始めると発表した。8月2日から企業向けに提供する。アップルのiPad(アイパッド)などからも「ウィンドウズ」が利用できるようになり、働き方やパソコンのあり方を大きく変える可能性がある。

 「ウィンドウズ 365」は、クラウド上にあるウィンドウズOSに、ネットを通じて様々な機器からアクセスして作業する仕組みだ。例えば、職場で自分のパソコンで作業したあと、自宅でiPadやアンドロイド端末からアクセスしたり、アップルのパソコン「マック」や、リナックス機器からも作業したりできる。

 これまでは自宅に会社のウィンドウズパソコンを持ち帰って仕事をしていた人たちが、今後は自分のさまざまな機器で、どこからでもクラウド上の「ウィンドウズ」にアクセスできるようになる。

 「ウィンドウズ 365」は企業向けのサービスで、大企業から中小企業まで、会社側は利用する従業員数に応じて毎月料金を支払う仕組みだ。

 コロナ禍で在宅勤務が広がり、コロナ後も会社勤務と在宅を組み合わせた「ハイブリッド型」の拡大が見込まれるなか、米欧や日本の企業では、勤務地や使用機器を問わずに作業できる環境への需要が高まっている。MSはこうしたニーズを取り込みたい考えだ。

 MSは従来、「マイクロソフト 365」で、ワードやエクセルなどを含む「オフィス」などをクラウド上で提供してきたが、OSそのものをクラウド上で広く提供するのは初めてだ。OSをクラウド上で提供する動きが今後、他社にも広がる可能性がある。

 従来、利用者がパソコンを買う場合、その端末に組み込まれたOSしか使えないのが一般的だった。今後、クラウド上でOSの提供が広がれば、OSにとらわれず様々な機器からクラウドにアクセスし、作業することができるようになる。(サンフランシスコ=尾形聡彦