「首謀者」逮捕でも深まる謎 カリブの島国の大統領暗殺

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サンパウロ=岡田玄
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 カリブの島国ハイチの現職大統領が私邸で暗殺された事件は14日、発生から1週間となったが、今も多くの謎に包まれている。警察は28人の実行犯を特定したと発表し、首謀者とされる米国在住の自称医師を逮捕した。だが、「誰が、何のために」という詳細は明らかになっていない。(サンパウロ=岡田玄)

 「瞬く間に、雇い兵が自宅に入ってきて、夫に銃弾を浴びせた」。首都ポルトープランスの私邸で7日未明に暗殺されたモイーズ大統領の妻、マルティーヌ氏(47)は10日、ツイッターの公式アカウントに投稿したボイスメッセージで銃撃の様子を語った。自身も負傷し、米国に搬送された。

 英BBCなどによると、マルティーヌ氏は「大統領に一言も話す機会を与えずに暗殺した」とも述べた。米紙が公開した襲撃時とされる動画には、英語で「DEA(米麻薬取締局)だ。後ろに下がれ」などと叫ぶライフルを持った男たちの姿が映っていた。

 ハイチ警察は11日、首謀者の一人として、米フロリダ州に住むハイチ国籍のクリスティアン・エマニュエル・サノン容疑者(63)を逮捕した。ハイチの自宅からは、DEAを装うために使ったとみられる帽子や銃弾、銃の部品などを押収したという。EFE通信や米紙などによると、サノン容疑者は2011年に「ユーチューブ」に動画を投稿し「ハイチが必要とする政治指導者は自分だ」と訴えていた。医師を名乗っているが、米国で医師登録はなかったという。

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