天皇ご一家の新しい住まい、改修完了 9月に転居へ

杉浦達朗

 天皇ご一家の新しい住まいとなる皇居・旧吹上仙洞御所(新御所)の改修が終わり、14日に報道陣に公開された。平成時代は上皇ご夫妻の住まいで、代替わり後の昨年3月から工事が進められていた。

 新御所は鉄筋コンクリート造りで地下1階、地上2階建て。両陛下や長女愛子さまの部屋などプライベート部分と、外国の要人らと会うための接遇部分、職員らが詰める事務部分などがあり、この日は玄関と接遇部分が公開された。

 玄関を入るとガラス張りの中庭が目の前に広がり、それを囲むように両陛下が専門家らから話を聞く「ご進講」のための部屋や、訪問者の休憩室や食堂など11部屋がある。宮内庁によると、今回の工事は老朽化していた水回りの改修が中心で、両陛下とも現地で打ち合わせしたという。

 両陛下と愛子さまは9月に現在の赤坂御所(東京・元赤坂)から新御所に移る。その後、赤坂御所はバリアフリー化の工事を行い、完成後、上皇ご夫妻が仙洞仮御所(東京都港区)から移り住む。上皇ご夫妻が赤坂御用地内で生活するのは、1993年以来となる。

 宮内庁によると、もともとは昨年度中に両陛下と愛子さまが新御所に移る計画だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって工事が遅れていた。工事にかかった費用は約8・7億円。(杉浦達朗)