佐々木蔵之介が京都で刑事役 なぜ芝居を取ったのか

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弓長理佳
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 佐々木蔵之介(53)が、京都を舞台にサイバー犯罪に立ち向かう刑事たちの活躍を描くドラマ「IP~サイバー捜査班」(朝日系、木曜夜8時)に主演している。生まれ故郷でもある京都への思いや、芝居との向き合いかたについて聞いた。いまだに「なんで芝居をとったのか?」という答えは出ていない、という。

 こちらの質問への答えを考えている時に、長い指をかくかくと動かす。手先が器用なのかと思いきや、スマホでメールを打つ際は、文字キー上で上下左右に指を動かすフリック入力ができず、親指1本で連打しているのだという。「僕はすごくアナログ人間なんですよ」

 今回演じるのは、京都府警で活躍するサイバー捜査のスペシャリスト・安洛(やすみや)一誠だ。「専門用語がきつかった。ITやサイバーの用語は、カタカナが多くて実態がつかみにくい。それを口からバーッと言わないといけないのは、脳トレでしたね」

 せりふを覚えるのに苦労すると、生まれ故郷でもある京都を散策した。「鴨川沿いを歩きながらせりふをぶつぶつ言ってました」。作中では、ハモや送り火など、京都名物も多く登場する。「京都を離れて20年以上になるんですけど、やっぱり感慨深い。穏やかにのんびり撮影できたと思います」

 演じる安洛は人情に疎く、無駄を嫌うタイプ。だが自身は「無駄なことから生まれるものもあるはず」と考えるようにしているという。

 大学受験では1浪し、会社勤めの傍ら劇団に所属。実家の造り酒屋を継ぐつもりだったが、俳優の道を選んだのは「終わらせることができなかった」からだという。「芝居への情熱とか、すごく可能性があったとは思わない。だけど、芝居が自己表現できる場だったのは確か」。さまざまな経験の積み重ねで、今があると感じている。

 いまだに「なんで芝居をとったのか?」という答えは出ていない。当時を振り返り、「意識が飛んでるような感じで、冷静な判断ではなかった」と静かに笑う。だからこそ、「家業を継がなかった分も、今の仕事できちんと役割を果たさなきゃな、と思います」

 俳優をやっていると、「奇跡…

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