9~10日の九州南部の大雨 「戦後最大」の洪水時超え

藤原慎一
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 国土交通省九州地方整備局は14日、今月9日から10日にかけて九州南部を中心に降った記録的な大雨について、鹿児島県川内川流域の降水量などをまとめ、発表した。12時間降水量では複数の地点で、5人が犠牲となり流域に「戦後最大」(九地整)とも言われる被害をもたらした2006年の豪雨を上回った。

 発表によると、国交省が設置した雨量計で、さつま町で533ミリ、伊佐市で480ミリを記録。25の観測地点のうち、少なくとも6地点で06年の洪水時の降水量を超えたという。

 一方、水位は支流の羽月川の花北観測所で、10日午前7時10分に、堤防の安全性が保てなくなる「計画高水位」(7・5メートル)を超える8・06メートルを記録。川内川の栗野橋観測所でも、10日午前9時40分に氾濫(はんらん)危険水位(5・8メートル)を超える5・84メートルに達した。ただ各観測所とも、06年の水位は下回ったという。九地整は、06年の洪水後に行った掘削などの河川改修や、中流にある鶴田ダムの洪水調節容量を増やす治水対策が効果を発揮し被害を軽減させた、と分析している。(藤原慎一)