7月14日の高校野球 山梨

玉木祥子
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 たとえ人数が少なくても、たとえ連合チームでも、勝てることを示そうと、懸命に投げ、走り、守り、力を出し切った。14日の2試合は雷によって前日に中止となった分で選手は気持ちを入れ直して臨んだ。

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 前日の勢いを維持し、連合チームとして公式戦で初勝利した。

 相手投手の制球の乱れをついて初回に3点先制。四回に1点差までつめられたが、渡辺大翔投手は変化球で打たせて取る投球で九回途中まで投げた。

 両チームは13日にも対戦。9―4とリードしていたが、雷で六回途中でノーゲームに。青洲の田中柊輝選手は二回に2点本塁打を放ったが、公式記録にはならなかった。「悔しくはない。良いイメージで今日の試合も臨めたのでよかった」と振り返った。

 昨夏の独自大会では峡南も含めた4校連合チームで出場し、市川にいた兄悠介さんが主将を務め、柊輝選手もベンチ入りした。悠介さんからは13日朝、「思い切ってやってこい」と連絡がきた。試合後、「兄ら先輩たちのように粘り強い野球で次も勝ちたい」と意欲を見せる。

 勝ち続けたいという思いには訳がある。市川と増穂商は今年度で廃校となり、学校名を掲げて大会に出るのは今大会が最後だ。初回に2点適時打を放った増穂商の野中泰斗選手は「このユニホームを着た選手もいるんだなと多くの人に知ってもらえるように勝ち上がりたい」。

 市川は1991年の選抜大会で4強入りした古豪。市川の山下賢也主将は「最後の市川のキャプテンとして誇りを持って、正々堂々と戦いたい」。市川出身で連合チームを率いる佐野大輔監督も「地域の方々やOBなどに少しでも長く応援してもらえるように頑張りたい」。思いを一つに次に臨む。(玉木祥子)