「彼岸花が咲く島」で芥川賞に決まった李琴峰さん

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山崎聡
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 第165回芥川賞に、李琴峰さんの小説「彼岸花が咲く島」が選ばれた。芥川賞へは19年の「五つ数えれば三日月が」に続き、2度目の候補入りだった。

 台湾で生まれ育ったが、日本語の魅力に誘われて、海を渡った。「ひらがな、カタカナ、漢字という3種類の文字を使う言語はあまりない。漢語と和語と外来語。いろんな言葉が混在している言語感覚は、すごくおもしろい」

 外国語を勉強したいと思った15歳のとき、「英語以外に台湾でいちばん身近な外国語」が日本語だった。「名探偵コナン」や「犬夜叉」など日本のアニメにも親しんでいた。母語の中国語で小説を書くことと、日本語を学ぶこと。二つの趣味が、いつしか一つに重なった。台湾大学を卒業後の2013年に来日し、いまは企業向けの翻訳や通訳の仕事もしている。

 初めて日本語で書いた小説は…

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