2年前は帰宅部だった主将 最優秀賞スローガンに込めた「物語」

平塚学
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(14日、高校野球宮崎大会 日章学園10-0高城)

 コールド負けを喫したが、高城の矢野雄聖主将(3年)は笑顔だった。

 中学時代は野球部だったが、高校で野球の熱はいったん冷め、最初は「帰宅部」だった。転機は1年夏。部員数の少なさから助っ人に駆り出された。入部を決めたのは中津浩太郎監督の一言だった。「お前がいないと勝てない」

 野球の面白さ、楽しさを再認識した。主将として迎えた最後の夏。大会のスローガンに応募し、「全員主役~一人一人の物語」が最優秀賞に選ばれた。試合に出る選手9人だけでなく、ベンチの部員を含め一人ひとりに輝く野球の物語があるという思いを込めた。

 最後の試合、大敗だったが、矢野君は最後まで笑顔で仲間に声をかけ続けた。試合後も、素直な感想がこみ上げた。「もう一度野球をやってよかった」(平塚学)